マンション 北西 日当たりは悪い?メリットとデメリットを解説

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北西向きマンションの特徴

部屋の方角は、日当たりを決める重要なポイントであり、物件探しでも意識される機会が多い項目のひとつです。

一般的には南向きが好まれやすく、人気も集まりやすい傾向にありますが、それ以外の方角にもメリットはあります。

今回は、日が当たらず、暗いと思われがちな「北西向き」のマンションについて、メリット・デメリットの両面から特徴を解説します。

北西向きマンションは夕方から明るくなる 一般的に、北西向きはそれ以外の方角と比べると、日当たり条件には恵まれないといえます。

日当たりにもっとも恵まれる南向きや、午前中から明るい東向きとは違い、北向きに近い方角であるため、日当たりの面から見れば不人気な面もあります。

ただし、真北の方角と比べると、一日中日が差さないというわけではありません。

午前中からお昼にかけては日が当たらないものの、夕方以降には柔らかい西日が差し込み、立地や階数によってはきれいな夕焼けを見ることもできます。

特にマンションの高層階であれば、周囲の建物に日当たりを遮られる心配がないので、意外に明るく感じられることもあります。

メリット

北西向きマンションには、具体的にどのようなメリットがあるのでしょうか。

ここでは、4つの特徴から解説します。

1.柔らかく安定した明るさが確保できる マンションの高層階では、方角や周辺環境によって、日当たりが強すぎると感じられてしまうこともあります。

北西向きであれば、直射日光が差し込む時間帯は限られており、一日を通して柔らかい光が入ってきます。

2.夏は涼しく感じやすい 北西向きの部屋は、日光が直接当たる時間帯が遅いため、日中にはそれほど室温が上昇しません。

物件の立地や構造にもよりますが、夏場でも比較的涼しく感じられ、冷房に頼りすぎないで済むなどのメリットがあります。

3.家具や建材が日焼けしにくい 日当たりが強い部屋は、どうしてもカーテンや家具が日焼けしてしまいます。

北西向きの部屋は、直射日光が少ないため、家具や建材が日焼けしにくいという利点があります。

長期間使用する家具や高品質な建材を選ぶことで、経年劣化を抑えることができます。

4.眺望が開放的になる 北西向きのマンションは、一般的に他の建物に囲まれることが少ないため、眺望が開放的になります。

特に高層階に位置する場合は、街並みを一望できる可能性があります。

静かな環境でのんびりと過ごしたい方や、景色を楽しみたい方にはおすすめの方角です。

以上が、北西向きマンションの特徴とメリットです。

日当たりや気温、家具や建材の劣化などについて、考慮の上、自分のライフスタイルに合った物件選びをすると良いでしょう。

北西向きの部屋では、強い日差しが差し込むことはあまりありませんので、家具やインテリアの劣化を防ぐことができます。

また、南向きの物件と比べて価格や家賃が安く設定されていることが多いです。

同じ広さや設備の部屋でも、北西向きのマンションはお得に購入や借りることができます。

デメリット

次に、北西向きのマンションのデメリットについて見ていきましょう。

まず、午前中から日中にかけては、太陽の光がほとんど入ってきません。

そのため、目覚めたら太陽の光を浴びていたい方や、布団や洗濯物を太陽に当てて干したい方、ガーデニングを楽しみたい方には適していません。

ただし、マンションによってはベランダでの洗濯や菜園が制限されている場合もあります。

また、植物によっては直射日光に弱いものもあるため、必ずしも北西向きが不利とは言えません。

さらに、もっと西側に近い方向を向いている場合、夏になると西日の光が室温を上昇させることがあります。

西日は、他の時間帯と比べて太陽の角度が浅く、部屋全体に光が入ってしまう傾向があります。

そのため、真夏日などでは、夜になっても室温が下がりづらくなることがあります。

北西向きのマンションは微妙な方角や窓の位置で日当たり状況が大きく異なるため、購入や賃貸を検討する際には、西日が差す時間帯に内見してみることをおすすめします。

また、新築マンションなど、内部の状態を確認できない場合は、外から西日の当たり方を確認してみましょう。

部屋のつくりによる日当たりの影響

部屋の日当たりは、窓の配置や大きさによっても異なることがあります。

同じ方角や位置であっても、窓の面積が大きいほど、当然ながら部屋はより明るくなります。

また、マンションの場合は、ベランダの広さによっても日当たりが変化するため、注意が必要です。

たとえば、南向きの部屋では、窓が広く、またベランダも広いことが多く、たくさんの自然光を取り入れることができます。

これに対して、北向きや西向きの部屋は、窓の面積やベランダの広さが比較的小さいことが多く、自然光が少なくなりがちです。

したがって、日当たりを重視する場合には、単に方角だけでなく、部屋のつくりにも注目することが重要です。

窓やベランダの形状や広さを考慮し、十分な自然光が取り入れられるかどうかを確認しましょう。

また、部屋のつくりだけでなく、周囲の環境も日当たりに影響を与える要素です。

近くに高い建物や樹木があると、影ができて部屋に十分な光が入りにくくなります。

逆に、周囲に障害物がない場合は、より多くの光が部屋に入ることができます。

さらに、入居後に部屋の日当たりを改善したい場合には、工夫も必要です。

たとえば、照明の配置や色彩の選び方、カーテンやブラインドの使い方などを工夫することで、部屋の明るさを調節することができます。

ただし、それでも限られた自然光の中で生活しなければならないことを考慮し、個人の好みや生活スタイルに合わせて工夫を行う必要があります。

日当たりの良さは、部屋の快適さや心地よさに大きく影響します。

方角だけでなく、部屋のつくりや周囲の環境を考慮し、自分にとって最適な日当たりの条件を備えた物件を選ぶことが重要です。

マンションの周辺環境を考慮することの重要性

マンションの周辺環境を考慮することの重要性

マンションを選ぶ際には、周辺環境も重要な要素になります。

特に、建物の高さや周りの建物の配置が影響することがあります。

ベランダの奥行きがある場合、上の階の屋根が延びることで室内に光が届きにくくなる可能性があります。

そのため、内見の際は、室内だけでなく室外スペースも注意深く確認することがおすすめです。

また、周辺環境においても注意が必要です。

現地に足を運び、建物の高さと入居する部屋の階数のバランスを確認することが重要です。

また、購入する場合は、周辺環境の将来的な変化も考慮する必要があります。

特に、タワーマンションの多い湾岸エリアなどでは、再開発によって周りに高い建物が建つ可能性があります。

また、空き地や工場がある場合も、跡地に高層建築物が建つ可能性があるため、予め開発予定を確認しておくことが重要です。

さらに、北西向きのマンションに住む場合、日当たりに不満を感じた場合の対処法も知っておくと安心です。

ベランダの床に反射素材を設置すると、外からの光を効果的に取り込むことができます。

また、寒さを感じる場合は、厚手のカーテンを隙間なく設置することで、外気の影響を軽減することができます。

逆に西日の日差しが強い場合は、すだれやブラインドなどで採光を調整することが有効です。

まとめ

結論として、マンションの周辺環境は日当たり条件に大きく影響を与える要素です。

方角だけでなく、建物の高さや部屋のつくり、周りの環境なども考慮しながら選ぶことが重要です。

特に、マンションの買い手にとっては、将来的な売却時にも影響を及ぼすことがあるため、長期的な視点で判断することが必要です。